怪しげな商品に騙されないためのご提案


このブログでは、特定の名詞を上げることはできません。しかし、化学的に見て、怪しげな商品は、巷に溢れています。
しかし、最低限の化学の知識さえあれば、怪しげな商品に騙されることは避けられると思います。
そこで、怪しげな商品に出会ったら、どうしたら良いのか、ご提案したいと思います。ちなみに、私は文系学部出身です。化学の知識は、高校1年生(化学IB)で止まっています。

①質量保存の法則を思い出してみてください
 字面は物々しいですが、要するに、温めようが、冷やそうが、元ある物質から突拍子もない物質はできないということです。
 例えば、水は、電気分解すると、水素と酸素に分解されます。
しかし、水を電気分解しようと、温めようと、冷やそうと、鉄は出来ません。
 こう書くと当たり前だと思われるかも知れません。
しかし、例えば「水道水を沸騰させると、○○という有害物質が出ます。○○の発生を防ぐには、この浄水器を使うことが必要です。」などというキャッチコピーだと惹かれる方がいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、水道水は、純粋な水以外にも様々な物質が含まれているので、ひょっとしたら、正しいことを言っているキャッチコピーもあるかも知れません。
 そこで、販売元に、「なんという物質が、どういう化学反応を経て、○○という物資になるのか、教えてほしい。」と聞いてから買うことをお勧めします。

②化学式で考えてみてください
 ここでいう化学式というのは、物質を元素記号で書いたものを指すということにしておいてください。
 水ならば、H2O(フォントの都合上、下付き文字にならず見にくいことをご容赦ください。)、水素ならH2、酸素ならO2です。
地球上にある全ての物質は、必ず化学式で表せます。表せない場合には、新元素の発見であり、大ニュースになります。
 さて、「この家電からは、××という物質が出ています。」などというキャッチコピーで売られている家電をよく見かけます。
 しかし、その××という物質は、化学式でいうと、いったい何なのでしょうか。
 少しでも疑問に思ったら、「××という物質は、化学式でいうと何なのか」と尋ねた方がよいでしょう。
 
 いかがでしょうか。要するに、少しでも疑問があったら、化学的な視点で販売元に聞いてみるのが良いと思います。