「大泥棒」

「大泥棒」清永賢二著、東洋経済新報社

という本を最近読んでいます。

「忍びの弥三郎」という大泥棒が獄中で残した日記をもとに、犯罪学の権威である著者がもう一人の大泥棒「猿の義ちゃん」の協力を得て、大泥棒の行動、人生を読み解くという内容になっています。

犯罪学、、というと、なにやら難しく聞こえますし、本も400p以上で結構厚いです。

しかし、これが面白い。

世の中の「裏面」に生きる人が、何を考え、どのように生きているのか、

これを著者と共に読み解いていく作業が大変興味深く、著者の熱が伝わってくるようです。あっという間にページが過ぎていきます。

なかには、人生論や、子育て論(!)もあったりするのも面白い。もっとも、コンビニにおいてあるような単純な好奇心をかき立てるだけのものではなく、あくまで学術論文ですが。

ご自宅の防犯にも役に立つ本ですので、是非読んでみてください。