バッジの話し2

 前回は、弁護士バッジの話しをしましたので、今回は、検察官と裁判官のバッジの話しをします。
 まず、裁判官のバッジですが、三種の神器の一つ、八咫の鏡を型どり、中に「裁」という字が書かれています。
 鏡の形をしているのは、曇りなく真実を映し出す、裁判の公正を表しているといわれています。
 検察官のバッジは、旭日に菊の花弁、菊の葉をあしらったデザインです。
 「秋霜烈日」のバッジといわれ、刑罰や志操(主義や考えなどを固く守る意志)の厳しさに例えられているそうです(法務省HPより)。
 もっとも、秋霜烈日というのは、そもそもの意味は、
 「人に接するに春風駘蕩(春風のように穏やかに)のごとく、秋霜烈日をもって自らをつつしむ。」
 という江戸時代の儒学者の言葉だそうです。秋霜烈日という言葉は、本来は、自分に対して向けられたものなのですね。