やっぱり怖い連帯保証人
「連帯保証人」と聞いて,皆様は何を思い浮かべるでしょうか。
多分,いろいろ怖いイメージをお持ちだと思います。
ところが,怖いと知りつつも,結局,連帯保証人になってしまい,酷い目に遭われる方は少なくありません。
そこで,今回は,連帯保証人がどう怖いのか,ご説明いたします。
皆様の中には,連帯保証人になったとしても,実際にお金を借りた人が,お金を返せなくなったときに初めて支払義務が発生するものだと思っている方が多いと思います。
もちろん,そのように扱っている金融業者は珍しくありません。
しかし,法律上は,ひとたび連帯保証人になった場合,実際にお金を借りた人が,返済出来ようと出来まいと,支払日が来るだけで,支払義務が発生します。
つまり,連帯保証人というのは,お金を借りていないのに,お金を借りた人と同じ責任を負う訳です。
これが,連帯保証人の怖さです。
ですから,たとえば,あなたが,Aさんの借金の連帯保証人になったとします。
そして,Aさんには,マンションがあるが預貯金はなく,逆に,あなたにはマンションなどの不動産はないものの,預貯金はあったとします。
そうして,Aさんの借金の支払日が来てしまいました。この場合,Aさんにお金を貸した人は,あなたに対して「Aさんのマンションを競売にかけるのは面倒だから,預貯金のあるあなたが代わりに払ってくれ」と言ってくる可能性があるという訳です。あなたは,「まず,Aさんのマンションを競売にかけてくれ」などとは言えないのです。
ですから,皆様がお持ちの,連帯保証人に対する「怖い」というイメージは決して間違いではありません。連帯保証人になるときは,十分注意してからなるようにしてください。