依頼者からの手紙

私が弁護士をやっていて一番うれしいのは、事件が終わった後に、依頼者から感謝の手紙をいただくことです。
事件が進行中の時は、依頼者は苦しい状況にありますし、「覆水盆に返らず」という諺があるとおり、事件を終えた後も、一度起きてしまった事件が何事もなかったかのように元通りになるということはほとんどあり得ません。
それでも、事件が終わった後に、依頼者から感謝の手紙をもらうと、「ああ、この人は、事件はあったけど、もう前を向いて歩いているんだなぁ。」と確認することができてうれしいのです。自分の仕事が評価されてうれしいというのももちろんありますが。
なので、仕事柄、「以前お世話になった先生(よその事務所の先生など)にお礼をしたいが、どういった品がいいか。」とたまに聞かれることもありますが、私の場合、「個人個人で違うでしょうが、お手紙でもお葉書でも一筆いただけるのが自分は一番うれしいですよ。」と答えるようにしています。