ミルクティーの入れ方

1 ミルクティーを入れる際の古典的論争として,紅茶が先かミルクが先かというものがあります。
2 イギリスでは,長年争いがありました。紅茶が先という説の論拠は,①後でミルクを入れた方がミルクの香りが濃厚である,②ストレートを味わった後でミルクティーを味わうことができる,③ミルクの調整が容易である,という3点を主張します。
  一方,ミルクが先という説は,①紅茶の香りが豊かに香る,②たんぱく質の熱変性が抑えられる,③熱湯で茶器が割れる心配が少ない,という3点を主張します。
3 この論争は130年間続いたと言われますが,イギリスの王立化学院がミルクが先という正式見解を出しました。理由は,ミルクの熱変性が抑えられ,味と香りが優れているというのが理由だそうです。
4 順番はこれで決まったとして,次はおいしい紅茶の入れ方です。
  茶葉からしっかりと成分を抽出するためには,95℃以上で,空気を含んだお湯を注ぐ必要があります。
  95℃以下だと,成分が抽出されないのだそうです。また,沸騰して空気が抜けてしまうとポット内で茶葉が上下に浮遊するジャンピングが起こらないので成分が十分に抽出されないそうです。
  そのようにして3分蒸らすとおいしい紅茶が出来上がります。
  手間はかかりますが,せっかく紅茶を飲むならば,美味しく飲みたいですね。