法律問題とは?

「法律問題が発生したら、お気軽にご相談ください。」
私どもは、つい、こういう言い方をしてしまいます。
 しかし、ある日、「そもそも、何が『法律問題』なのか分からない」というご指摘を頂戴いたしました。確かに、「法律問題」がなんなのかをご説明しなければ、不十分でした。ありがたいご指摘です。
 そこで、本日は、法律問題とは何かということをお話ししたいと思います。
 大雑把に申し上げれば、下のいずれか1つに当てはまれば、法律問題だと思っていただいて構いません。

 1 財産(金銭・不動産・動産)が絡むこと
   基本的に、財産関係というのは、何らかの形で法律が規制していますから、財産が絡むのであれば、法律問題と思ってくださって構いません。
   典型的なものは、借金・貸金・売買・労働(給料は金銭で支払われます)・賃貸借です。

 2 戸籍に載る事柄(結婚・離婚・出生・死亡など)が絡むこと
   戸籍に載る事柄は、法律で決まっています。なぜ、法律で決まっているかといえば、そこから様々な法律上の権利が発生したり消滅したりするからです。ですから、戸籍に載る事柄が絡んでいれば、法律問題だと思ってくださって構いません。
   典型的なものは、離婚それ自体・親権・認知・養育費・相続です。

3 裁判所が絡んでいる事柄
  裁判所は、紛争を法律的に解決する機関ですから、裁判所が絡んでいれば、ほぼ間違いなく法律問題です。
  典型的なものは、訴えた・訴えられた・警察に捕まった(捕まえるには、裁判所の令状が必要なのです)というところです。
  もちろん、これ以外にも法律問題はあるかも知れませんので、ちょっとでも疑問があったら、弁護士にご相談ください。
  相談の結果、法律問題ではないと分かれば安心できますし、弁護士としても、安心されるご相談者の顔を拝見するのは励みになります。
  改めて申し上げますが、お気軽にご相談くださいませ。