親が亡くなったときにやっておくべきこと

 親が亡くなるというのは,大変悲しいことです。
 しかし,亡くなったときには,やらなければならないことが山積みとなります。前回は,親が「亡くなる前」の話をさせていただきました。
 そこで,本日は,親が亡くなったときに最低限やっておくべきことをお話ししようと思います。
1 葬儀屋さんに連絡する
  これは,皆様がやってらっしゃると思います。
  ただし,全部葬儀屋さんに任せるというのは,後日,紛争を生むもとですので,何をするにしても,葬儀屋さんと確認をしておきましょう。特に,祭壇・棺桶など,高額になりやすいものは要確認です。
2 親の預貯金を引き出しておく
  親が亡くなり,葬儀屋さんを頼むと,葬儀屋さんが死亡届や訃報を出してくれます。銀行が訃報に気付くと,直ちに口座の凍結をします(最短では,訃報後,数時間で凍結されます)。口座にお金を入れておく特別の理由がない限り,親の口座からお金を引き出した方が無難です。
3 隣組の組長さんに連絡する
  隣組制度が活用できる地域にお住まいであれば,隣組の組長さんに連絡しましょう。思いの外,親身になってくださる可能性があります。
4 死亡診断書のコピー,戸籍謄本,住民票を準備する
  今は,死亡届を出すと,数日で処理がなされ,戸籍謄本や住民票に死亡の旨が記載されます。
  今後の手続に備え,死亡診断書のコピー,戸籍謄本,住民票を複数準備しておきましょう。
5 公共料金等の精算・名義変更手続をする
  故人名義の契約は,解約・変更する必要があります。
  思いつくだけで,電気・ガス・水道・固定電話・携帯電話・インターネット・健康保険・生命保険・病院・老齢年金・企業年金・ローン・墓地・銀行口座が挙げられます。
  その中でも,老齢年金は,遺族年金などの支給可能性がありますので,早めに手続をした方が無難です。
  また,携帯電話は,普通,相続人が使うなどということはないと思いますので,放置すれば基本料金分だけ無駄になってしまいます。したがって,携帯電話についても,早めに手続をした方が良いでしょう。
  健康保険についても,場合によっては,埋葬料名目で多少のお金が貰えることがあるので,手続をした方が良いでしょう。
  
最低限,やっておくべきことは以上です。万一の際には,思い出してください。