日本産業カウンセラー協会が行っているリスナー研修に参加してきました。
この研修は「聴く」ことをテーマにした体験型研修で、グループワークやデモンストレーションが主に行われたため、約4時間に及ぶものでしたが、そんなに長くは感じませんでした。
この研修を通して、相手の話をありのままに聴くことがいかに難しいかに気づきました。ありのままに聴くことが難しい理由としては、
①自分というフィルターを通して話を聴く傾向があるので、自分の興味関心がある部分に注目してしまうから
②話を聴いている最中も、何かアドバイスをしてあげたいと考えているから
③話を聴きながらその人の気持ちを考えてあげるのではなく、事柄や出来事に注目してしまうから
ということがあげられるそうです。なるほどなと思いました。
また、聴き手の応答の仕方・聴き方の態度は、相手と信頼関係が築けるかどうかにも関わってくるので、言葉の背景にある気持ちや感情の理解をしようとする理解的態度をとることが重要になります。たとえば、お地蔵さんのように無表情で聞いていたり、何か作業をしながら話を聞くといったような行動は相手に不快感を与えてしまい、信頼関係を築くことが難しくなります。
今まで、それほど「聴く」ということに注目していなかったのですが、今回この研修に参加してみて、自分が普段いかにちゃんと聴けていなかったかに気づきました。私生活においても、仕事においても、相手を理解しようとするような聴き方をしていきたいと思います。
皆さんも一度このような研修を受けられてみたらいかがでしょうか。