色合わせの基本

1 スーツとシャツ,ネクタイとの色合わせはルールを知らないと苦労します。どうすればちぐはぐした印象を与えないか悩んでしまうことになり,日によってスタイルのテイストが異なってしまうことがあります。
2 間違いがない色合わせは,白を含めない2〜3色だけでコーディネートすることです。
 紺無地のスーツに白いシャツ,グレー無地のネクタイならば2色になります。紺無地のスーツに水色のシャツ,紺赤のストライプのネクタイならば3色になります。
 4色以上を用いる場合には,統一感が保たれるように,ネクタイの色の一つをスーツかシャツの色と揃える,例えば,紺無地のスーツに水色のシャツ,茶・紺・濃緑が混じったネクタイ4色ですが,ネクタイに紺が含まれているのでちぐはぐな印象にはなりません。
3 つぎに,2〜3色でコーディネートする場合ですが,色をリング状に並べた「色相環」が参考になります。
 隣り合っている色(紺,ブルー,水色等)でグラデーションを付けると面白みはないですが無難にまとまります。
 180度反対にある色(紺と黄色等)はメリハリが出ますが,派手な印象を与えることがあります。
 120度くらい離れた位置にある色(紺と黄緑等)は組み合わせがあまり良くなりません。メリハリもなくちぐはぐした印象を与えてしまいます。
4 最後にネクタイを買うときの注意ですが,売り場で目を引くようなネクタイはやめましょう。単品で目立つということは,スーツを重ねるとちぐはぐになります。
 むしろ,数あるネクタイの中で誰も見むきをせず,埋没しているものこそがスーツには一番映えるのです。