胃カメラを飲んできました

平成25年12月ころから、胃の痛みと吐き気が続いていました。
 ただ、忘新年会シーズンでしたし、飲み過ぎだろうと思い、大したことがないだろうと思って、市販の胃薬を飲んだり、内科に行ったりしていました。
 しかし、平成26年2月になっても症状が改善しなかったので、近くの胃腸科に行きました。
 すると、胃腸科の先生は、「恐らく胃潰瘍だと思いますが、2か月間も症状が続くのは心配なので、念のため胃カメラの検査を受けてください」とおっしゃいました。

 胃カメラの数日前から、私の心は憂鬱でした。胃カメラは、やはり気持ちが悪くて、えづきが止まらないと聞いているからです。憂鬱すぎて、胃カメラのストレスで胃痛が悪化しそうな思いでした。
 
 そして、2月14日の朝、胃カメラを飲むことになりました。
 胃カメラの12時間前から絶食ですが、少量の水は飲んでも良いということでした。ただ、少量でも飲まなければ良かったと後悔しました。
 まずは、喉の麻酔です。うがいの要領で、喉の奥に水飴状の麻酔を留めて5分待つように言われました。しばらくすると、口の中が、歯医者で麻酔をしたときのように痺れてきました。ただ、水飴状のせいか、上手く喉の奥に麻酔が届きませんでした。このとき私は「まあ、こんなものだろう」と思い、気にしませんでしたが、今から思うともっと喉の奥に麻酔を入れれば良かったです。

 麻酔が終わると、いよいよ胃カメラです。
 まずは、マウスピースを咥え、リラックスをするように言われました。
 
そして、いよいよ胃カメラ挿入です。胃カメラを見た感想は、「あれ、意外と細いな」という印象でした。現に、喉に詰まるような感覚はありませんでした。

 胃カメラが喉に入ってくると、強烈な異物感に襲われ、吐き気がしてきました。友人から聞いた話では、胃カメラが喉を通過すると楽になるということでしたが、全く楽にならず、吐き気が収まりませんでした。
 やがて吐き気が嘔吐感に変わり、何度も嘔吐しようとしました。ただ、絶食しているので、出てくるのは唾液だけでした。
 先生から「嘔吐を我慢して下さいね〜」といわれるのですが、我慢できるようなものではなく、反射的に嘔吐してしまうのです。嘔吐の苦しさのあまり、涙が止まらず、呼吸も荒くなります(呼吸自体は苦しくありません)。生まれて初めて過呼吸にもなりかけました。先生や看護士さんから「リラックスしてくださいね〜」と何度も言われましたが、リラックスできるものではありません。
 しかも、嘔吐感は、断続的に襲ってきます。落ち着いたと思うと、また、やってくるのです。思わず、マウスピースを噛みしめていました。
 結局、喉の異物感には慣れませんでした。もし、許されるなら、自分の手で胃カメラを引っこ抜きたいくらいでした。
検査の最後の方になって、舌でカメラケーブルを動かしても注意されないことに気づき、舌で場所を調整したら、若干楽になりました。
 
 七転八倒胃カメラはこうして終了しました。検査時間は5分と聞いていましたが、私には15分くらいに感じられました。本当に15分経っていたのかも知れません。

 検査が終わって、画像を見せてもらいましたが、素人の私にも分かるくらい、鮮明に写っていました。正常なところ、胃炎を起こしているところ、ポリープがあるところ、全て確認できます。
 ちなみに、ポリープは、見た目は良性とのことですが、念のため病理検査に回すとのことで、結果は1週間後に分かるということでした。

 感想としては、一つ目は、麻酔に不安があったら、申し出ようということです。私の苦しみの原因は、喉の異物感でしたから、麻酔がちゃんとしていれば、苦しまずに済んだかも知れません。
二つ目は、胃カメラを飲まなくても良い生活習慣をつけたいということです。今回は、万一、癌などの重病だったら困るので、胃カメラを飲みましたが、これを年1回の健康診断で受けたくありません。
 お医者様から、胃カメラを勧められないような生活をしたいと思うようになりました。