ここ最近、国選弁護事件が大変なので、刑事事件について書きたいと思います。
 新しく法テラス静岡事務所に入ってから2月までの時点で6件の国選弁護事件を担当しました。そのうち、5件が否認事件(逮捕された容疑を争う事件)でした。
 通常に比べ(当事務所の他の弁護士に比べ)、否認事件を担当することが多すぎる気もしますが、そのことよりも、まず、皆さんに覚えてほしいことがあります。
 それは、国選弁護人制度と当番弁護士制度です。
 国選弁護人制度は一定の事件で勾留された場合に、国の費用で弁護人を付けてくれる制度で、当番弁護士制度は、逮捕勾留された際に、1度、無料で弁護士の面会を受けることができる制度です。
 詳しい説明については、省きますが、何らかの事情で逮捕勾留された場合、上記制度を利用すれば、すぐに弁護士の面会を受けて相談することができるということです。ただ、本人が求めない場合には、相談する機会は与えられないので注意です。
 現に、制度を利用する事ができたのに、本人からの求めが無かったために、面会が遅れ、適切な処置が取れなかった事件を今担当しています。
 もちろん、逮捕等されないことが一番だとは思いますが、もし、逮捕等されてしまった場合には、気兼ねせず、速やかに弁護士を呼ぶことをお薦めします。